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他院でインプラント治療を受けた方へ

他院で受けたインプラント治療のメンテナンス

引っ越しや転勤などで、インプラント治療を受けた歯科医院に通えなくなってしまったというご相談をよくいただきます。
「インプラントを入れた後のメンテナンスはどうしたらいいのか分からない」「地元に戻ったが、他院で治療したことを理由に断られてしまった」――そんな不安やお困りの声に、当院は真摯にお応えしています。
インプラントは埋入して終わりではありません。長く快適に使い続けていただくためには、定期的なチェックとプロによるメンテナンスが欠かせません。もしメンテナンスを怠ってしまえば、インプラントの周囲に細菌が入り込み、歯周病のような症状を引き起こす「インプラント周囲炎」を発症するリスクが高まってしまいます。重度の場合には、せっかく埋めたインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
KU歯科クリニックでは、他院でインプラント治療された方のメンテナンスも受け付けておりますので、どうぞ安心してご相談ください。

インプラントリカバリーセンター

他院で入れたインプラントの不調もご相談ください。治療・修復・メンテナンスまで一貫対応

KU歯科クリニックでは、国内外の歯科医院でインプラント治療を受けた方のメンテナンスや不具合のご相談を広く受け付けています。都心という立地や、インプラント保証会社のアドバイザー経験を持つ歯科医師が在籍していることもあり、全国各地や海外からも多くの患者様がご来院されています
「以前入れたインプラントがぐらついている」「痛みや腫れが出てきた」「引っ越し先でメンテナンスを断られた」「治療した歯科医院が閉院してしまった」など、様々なお悩みに対応しています。
インプラントは治療が終わってからの定期的なケアが非常に重要です。しかし、大半の歯科医院では1、2種類のインプラントシステムしか採用していないため、他院で治療されたケースでは対応を断られることも少なくありません。
KU歯科クリニックでは、国内外の幅広いインプラントメーカーに対応可能な知識・専用器具・治療体制を備えており、メーカー名やシステムが不明な場合でも柔軟に対応できます。

特に海外で治療された方は、日本国内で薬事承認されていないシステムが使用されているケースもあり、診療を受けられる歯科医院が限られてしまうのが現状です。当院では、そうしたインプラントに関しても専門医の監修のもと、必要に応じてパーツの調整や修復、再埋入などにも対応しております。
人工歯が外れる、噛み合わせが合わない、インプラント周囲炎が心配、といった小さな不調でも、悪化する前の対応が大切です。
現在はKU歯科クリニックの渋谷院・銀座院にてご対応しており、今後さらにサポート拠点の拡大を予定しています。
他院で治療された方、海外で治療された方、検診やクリーニングをご希望の方も、ぜひお気軽にご相談ください。国内外の多様なインプラントシステムに対応できる“インプラントリカバリーセンター”で、安心の長期維持管理を実現いたします。

インプラント治療後のよくあるお悩み

歯ぐきや骨のトラブル

インプラント治療を終えた後、最も注意が必要なのが、歯ぐきや顎の骨に関するトラブルです。特に「インプラント周囲炎」や「インプラント周囲粘膜炎」といった症状は、インプラントを支える組織がダメージを受けることで、最悪の場合、せっかく埋め込んだインプラントが脱落してしまう可能性もあるため、早期発見と予防がとても重要です。

インプラント周囲粘膜炎

「インプラント周囲粘膜炎」は、インプラントを囲む歯肉に炎症が起きている状態です。自覚症状が出にくく、歯磨きの際に出血がある程度で気づかないまま進行するケースが少なくありません。

インプラント周囲炎

「インプラント周囲炎」はその炎症が歯肉だけでなく、さらに深部の顎の骨にまで広がってしまった状態を指します。歯槽骨が溶けてしまうと、インプラントがぐらついたり抜け落ちたりと、深刻な影響を及ぼす恐れがあります。

歯茎・骨のトラブルの原因

インプラント治療後に歯茎や骨のトラブルを招いてしまう主な要因は、メンテナンス不足です。治療を受けた歯科医院が閉院してしまったり、引っ越しなどで通院が困難になってしまった患者様の中には、インプラントの周囲に炎症が起こる「インプラント周囲粘膜炎」や、さらに炎症が骨まで進行する「インプラント周囲炎」を発症する方が少なくありません。
また、インプラントの埋入位置が適切でなかったり、上部構造(被せ物)の形状が複雑すぎると、ご自身での清掃が難しくなります。歯磨きがうまく行えない状態が続くと、プラークや細菌が蓄積しやすくなり、結果として炎症が進行してしまうリスクが高まります。当院では、こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、インプラントの設計段階から清掃性やメンテナンス性を重視した治療計画をご提案しています。

噛み合わせのトラブル

インプラント治療後に「うまく噛めない」「噛むと違和感がある」「被せ物がすぐに取れてしまう」といったお悩みを抱える患者様も多くご来院されます。これらの問題の多くは、インプラントの噛み合わせの設計に原因があります。

うまく噛めない

インプラント治療を受ける目的は、やはりしっかりと食事が噛めるようになることです。しかし、インプラントを入れたのに以前より噛みづらくなったという声も少なくありません。噛み合わせが不適切なまま治療が進められてしまうと、上下の歯がうまく噛み合わず、力のバランスが崩れてしまいます。これが続くことで、咀嚼機能に支障をきたし、せっかくのインプラントが機能しきれないという事態にもなりかねません。

被せ物が割れる・取れる

インプラントの被せ物が割れたり外れてしまう場合も、根本には噛み合わせの不具合があることがほとんどです。一度は補修できたとしても、力のかかり方が偏ったままであれば、同様のトラブルが何度も繰り返される可能性があります。被せ物の破損を防ぐためには、見た目の調整だけでなく、力の配分に配慮した全体の咬合設計が必要不可欠です。

原因

これらの噛み合わせトラブルの背景には、「とりあえず悪くなった歯だけインプラントにする」という局所的な治療方針が存在します。お口全体の噛み合わせのバランスを無視して治療を進めてしまうと、他の歯や顎の動きに負担がかかり、再びトラブルを引き起こすことになります。
たとえば、上顎の前歯が悪くなった原因を調べると、実は下顎の歯並びが影響していたというケースも少なくありません。このような場合に、上顎のみにインプラントを入れても、根本的な原因を放置していれば再発は避けられません。全体のバランスを重視した治療こそが、インプラントを長持ちさせ、快適に使い続けるための鍵となります。

メンテナンスのトラブル

インプラントは生体親和性が高く、安全性の高い治療方法である一方で、体にとっては“異物”であることも事実です。そのため、治療後のメンテナンスを怠ってしまうと、細菌感染によってインプラント周囲炎を発症したり、噛み合わせの不調に繋がる恐れがあります。治療そのものが成功しても、定期的なケアが不十分であれば、インプラント本来の寿命や機能が損なわれてしまうこともあるため注意が必要です。

メンテナンスを受けられなくなるケース

インプラント治療を受けたあとに、何らかの理由でメンテナンスを継続できなくなってしまう患者様も少なくありません。

  • 通っていた歯科医院が閉院してしまった
  • 転勤や引っ越しによって通院が困難になってしまった
  • 医院との関係性の問題で通いにくくなった

どのような理由であれ、インプラントのメンテナンスを受けられなくなることで、将来的なトラブルのリスクは大きくなってしまいます。

メンテナンスを受けていないことの弊害

インプラント周囲のトラブルは、初期段階では自覚症状が出にくいのが特徴です。とくにインプラント周囲粘膜炎は、痛みや違和感が少なく、気づかないうちに進行してしまいます。定期的なメンテナンスを受けていれば、早期にこうした異常を発見し、軽度な段階で対処することが可能です。
また、噛み合わせは年齢や日々の生活習慣とともに少しずつ変化していくため、人工歯が破損したり、トラブルを引き起こすこともあります。こうした変化に対応するためにも、噛み合わせの定期的なチェックと調整が必要になります。メンテナンスは、インプラントを長持ちさせるためだけでなく、快適な毎日を維持するためにも欠かせません。

インプラントの撤去・再埋入

インプラントの位置に問題がある場合や、周囲炎の進行によって通常の治療では改善が見込めない場合には、インプラントの撤去と再埋入を検討することがあります。しかしこの処置は、初回の埋入手術よりも大掛かりで、患者様への負担も大きくなります。
インプラントは顎の骨としっかり結合しているため、撤去には専用の器具を用い、周囲の骨を削る必要があります。さらに、再埋入にはスペースや骨の厚みが必要となるため、矯正処置や骨造成、歯肉の移植が必要になる場合もあります。こうした治療には時間と費用がかかるため、インプラントを長持ちさせるためには、やはり日常的なケアと早期対応が重要だといえます。

不具合を感じたらお早めにご相談ください

インプラント治療をすれば「もう安心」と思われる方もいらっしゃいますが、実は治療後のメンテナンスがとても大切です。きちんとケアを続けないと、次のようなトラブルが起こることがあります。

  • 人工歯が外れる
  • 噛み合わせがズレてくる
  • 見た目のバランスが変わる

こうした変化をそのまま放っておくと、症状が悪化し、再治療が必要になる場合もあります。
「ちょっと違和感がある」「以前と何か違う気がする」と感じたときに、早めにご相談いただくことが大切です。
当院では、そうした初期の不調にもスムーズに対応できるよう、体制を整えています。インプラントを長く快適に使い続けるために、ぜひお気軽にご相談ください。